2009年06月07日

競馬予想6/7

東京11R安田記念(GT)

◎3番ウオッカ

ヴィクトリアマイルの7馬身差の勝ちっぷりが強烈だったウオッカ。
密度の濃い攻めを楽々とこなし、いよいよ充実期に入った。
昨年からの連覇を目指すが可能性はかなり高い。

怖いのは同じダービー馬のディープスカイだが、大舞台での四位なので、いつものように安全策で後方待機だろう。2着まで。

ウオッカの単勝一本!2倍は美味しい!



東京12R4歳上1000万下

◎4番トーセンモナーク

アサクサデンエンの半弟で父はアグネスタキオン。
園田でデビューし中央緒戦の前走がパレスミサイルと2頭で後続を大きく引き離すマッチレースになり、きっちりと抑えての勝利。
キャリア的に揉まれてどうかの懸念はあるも、能力の絶対値が違う。
差し馬に乗せたときの四位は不安定感抜群だが、逃げさせたときは安定感抜群で。

こちらも単一本!



中京11R4歳上1000万下

◎6番ルミナスハーバー

2歳時に阪神JFでウオッカの3着。3歳時にはオープン勝ちと、このクラスでは完全に力が上のルミナスハーバー。
長期休養明けから、追って伸びきれない不完全燃焼なレースが続いているが、これは体調面の問題が大。
ひと息入れて懸念のあった馬体減りが解消し、大きく増やしているとのコト。
となれば、ようやく立ち直ったと思われ、それならココは頭で。

4倍と美味しい単勝と、フラワーパークの仔で、減量騎乗で走りごろの8番メイカとの馬連&ワイド一点!

posted by えいむ at 12:31| 大阪 曇り| Comment(53) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月31日

目黒記念予想

ダービーdayは特別日。ダブル重賞dayなのです。
最終競争は目黒記念。
よくもまあこれだけ、というほど渋いバイプレイヤーたちが集まった。
いわゆるスターホースは皆無のハンデ重賞で馬券の楽しみ方は無限大。
どこからでも入れそうなこのレースで、ダービーを外した方は取り戻し、当てたかたはさらに資金倍増を狙いましょう。


◎14番ハイアーゲーム
○12番トウカイトリック

本命は言わずもがなのハイアーゲーム。
キングカメハメハが勝ったときのダービー3着馬(なんと5年前!)
同期の大半はすでに引退種牡馬入りし、ダービーではキンカメの仔も。
8歳になった今年も現役を続けているが、全盛期と比べると力の衰えは否めない。

しかし、久々を叩いて臨んだ前走を見る限り、この程度のメンバーなら十分上位を争えると感じる内容だった。
出遅れて最後方、直線で外に回したが、オースミグラスワンに寄られてまともに手綱を引くシーンがあった(オースミグラスワンは降着、鞍上は4日間の騎乗停止)

まともなら上位があった手応え。続いての左回り府中は良く、仕上がりもいい。
どこからでも入れるこのメンバーで狙い目がある。
5年前のキングカメハメハを捲くったレースを思い出して激走に期待する!!


対抗にトウカイトリック。
現役屈指のスタミナホースで、タイトルはダイアモンドSの1勝のみだが、ディープインパクト相手の阪神大賞典2着や、天皇賞春クビの上げ下げの3着など実績は豊富。
鞍上に恵まれず、芹沢→幸→和田の主戦。今回満を持して武豊を配してきた。

前走ではスタミナ比べのタフなレースになり、最後方からジリジリと伸びて6着は内容◎。
あの走りができるなら衰えは無く、地力勝負のこの舞台では上位の見立てが当然。差しきりまで。

馬連で、14から総流し(17点)、12から総流し(17点)。3連複で14−12の2頭軸で総流し(16点)

勝って帰路につきたいものですね。
posted by えいむ at 08:59| 大阪 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本ダービー予想

朝の時点でやや重。ここから回復するとしても少し湿った状態でのダービー開催。
このところの前&内有利の馬場の継続は必至で展開とともに馬場がレースを読む上で大きなカギになりそう。

ココ10年で一番人気馬9連対(内7勝)と実力が反映される堅いコース。
今年も皐月を強い競馬で制したアンライバルドの2冠ムードが漂っているが、年に一度の競馬の祭典でもあることで、好きな馬から狙っていきます。


◎10番アントニオバローズ
○11番セイウンワンダー
▲16番トライアンフマーチ
△18番アンライバルド
△2番アプレザンレーヴ
☆7番ナカヤマフェスタ
☆5番マッハヴェロシティ

本命はアントニオバローズ。
ジャングルポケットでダービーを制した角田ジョッキーが同馬や、フジキセキにも劣らないと大絶賛する馬。
気性的にも不安定でレースでも抜け出して遊ぶなど荒いところがあるが、その分本気で走ったっときどこまで強いのかと、スケール感は相当。
前走でようやく真面目に走ってくれたとのことで、早め先頭で差されはしたが内容のあるレースだった。

今回ダービー仕様の超抜仕上げ。大跳びなのであまり緩いと心配もある馬場状態だが、この感じだと少しクッションがあるくらいで、速い脚の無い同馬にとってもいいはず。
地力を問われるタフなダービーで、潜在能力爆発に期待したい。


2番手評価にセイウンワンダー。
体を絞った皐月賞での内容が濃く、距離のメドも大いに立った。
中間にビシビシ追われていて仕上がりはメンバー一二。
元々新潟2歳Sをみるように左回りのほうが○。力の掛かる馬場も歓迎。馬群を割って渋太く伸びてきそうだ。


単穴評価にトライアンフマーチ。
母譲りの高い身体能力を持ち一戦ごとの上昇が凄い。
皐月賞が嵌った印象を持たれがちだが、中山2000であそこから差し込んでくるのは並大抵の力量では無理。
名馬が綺羅星の如く居並ぶ角居厩舎の所属で中間もウオッカやポップロックなどと併せて充実した攻めをこなした。
本来は好位の競馬ができるタイプでポンと出てそのまま押し切りVまである。


皐月賞馬アンライバルドは連下まで。
ここまでのレースはなんらケチのつけようがないが、上昇度という意味で前記3頭のほうに魅力があった。
成長しているとはいえ危ない気性なのは変わらず、スタンド前発走の大外枠でテンション面に若干の不安が。他馬に擦られたときなど暴発の危険性がある。
強い馬だが、堅いとまではいえない。アッサリ当然でも。


アプレザンレーヴは皐月と未対戦組。
底を見せておらず、ダービートレーナーがここに照準を合わせて絶好の仕上げ。
厳しいレースになっての対応力が問われるが、コース経験もあり簡単には崩れないはず。


爆穴注目馬でナカヤマフェスタとマッハヴェロシティに注意。
京成杯は落馬のアオリを受け、皐月賞は一頓挫あっての一戦。
中間の動きが素晴らしく、府中に変わるのもプラス材料。一変の可能性が。

マッハヴェロシティは過小評価馬。
強いメンバー相手にスムーズさを欠くレースが続いていたが、すみれS→青葉賞と、まともに走れば重賞クラスを改めて示した。
府中2400は舞台設定としては最高。
厳しい流れで渋太さがいいほうに出れば上位も。


馬券は馬連でアントニオバローズ、セイウンワンダーからそれぞれ印の各馬に(6点、6点)
アントニオバローズ、セイウンワンダーからそれぞれ3連複1頭流しで印の各馬に(15点、15点)
ワイド、3連複BOXで10、11、16、18(6、4点)
posted by えいむ at 08:33| 大阪 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本ダービー一言コメント

1番ロジユニヴァース
デビュー4連勝で臨んだ皐月賞がまさかの14着。攻めを緩め体を減らしていたように、万全ではなかったのかも知れないが、それでも負けすぎの感。
皐月前の4連勝は正攻法の勝ち方で内容のある強い競馬。
前走だけでの見限りは早計も、陣営のトーンも上がってこず、単なる重賞G1ならともかく、ダービーという一世の大舞台で結果を出すのは難しそうなムードだが・・・。
賭けるとするなら人気薄での横山典弘。

2番アプレザンレーヴ
池江郎厩舎の秘蔵っ子。年明けの未勝利→500万勝ちが異なる競馬でいずれもインパクトのある勝ちっぷり。
毎日杯では発馬で不利がありながらアイアンルックとともに猛追。ダービーの権利取りを狙った青葉賞では外々を回って力強く押し切った。
戦ってきたレースのレベルが問題になるが、能力の底を見せていない。
アンライバルドと未対戦なのも魅力で。ここにきて攻めの動きが上がってきた。

3番フィフスペトル
2歳時に朝日杯FS2着は勝ちに等しい内容。3歳になりクラシック王道のローテーを歩む。
スプリングS→皐月賞といづれも脚を使いながらも、前半の位置取りの分度届かない競馬。
NHKマイルCでは好位からの正攻法の本来の形で掲示板と力をみせた。
スプリング、皐月と意図的に後ろからの競馬を試みていた感があり、やはり陣営も距離を意識していたはず。走りを見ても2400は長い。ペースに恵まれても掲示板まで。

4番トップカミング
デビュー6戦目のさざんかSから若葉Sまで4連続3着。自己条件に戻ってようやく2勝目を挙げ、トライアルの青葉賞でまたの3着で出走権を得た。
派手さはないものの、強豪相手に安定して駆けているように力がある。
さすがにダービーともなるとメンバーも違うが、相手なりにそこそこに纏めても。

5番マッハヴェロシティ
穴馬。昨年の東スポ杯が物凄い不利のある競馬。躓いて最後方から大外にぶん回し、そこでまともに詰まるロスがあった。
2勝目が遠かったが一線級と互角の競馬を続け、最終トライアルの青葉賞でようやくダービーの権利を取った。
東スポ杯→ラジオNIKKEI→共同通信杯と不利のあるレースが続き、すみれ→青葉賞はジリだが渋太かった。強烈に切れないのでインパクトに薄いが、戦績以上に力がある。
器用なタイプではないので広い府中は良く、少し時計が掛かると台頭があっても。

6番ケイアイライジン
スピード血統のケイムホーム産駒。プリンシパルS1着で権利取得。
追ってモタつく面があるが、終い確実。
ジリな分、距離は持ちそうだが切れないので上位までは厳しい。

7番ナカヤマフェスタ
デビューから連勝で東スポ杯をV。京成杯では落馬のアオリをモロに受け、それが無ければ3連勝できていた。
調整に一頓挫あり、ブッツケとなった皐月賞で中団から運び8着なら上々。左回り府中は合うし、ひと叩きの上積みは大きい。攻めが違ってきている。
中距離ベストな気はするが、上手く進めれば決め手があるので怖い。圏内十分。

8番ブレイクランアウト
朝日杯FS3着馬。先に抜け出した分差された競馬で強い内容だった。
年明けに府中の共同通信杯を楽に押し切り勝ち。溜めると切れる。
前走は間隔が開いて、ペースも向かなかったにせよ見せ場すらない競馬。
ひとつ使っての上昇は見込めても2400がどうか。前半死んだふりで終いにかけてどこまで。

9番ジョーカプチーノ
NHKマイルCをレースレコードでV。離れた2番手追走から抜群の手応えで抜け出し最後もまったく危なげなく完勝。このレースだけでみるととてつもない強さ。
急激に上昇していてフロックとは思えない。常識的にさらに距離が伸びてどうかとは思うが底知れない点はある。
展開の鍵を握る馬で、それでも藤岡康太で上位まではとは思う。

10番アントニオバローズ
年初にシンザン記念をV。弥生賞をハ行で取り消し、ブッツケとなった皐月賞で9着は中山出張馬房が取れずに美浦周り。
後方から3角で大外を捲くっていく厳しい競馬をし、大負けしなかった。
前走プリンシパルで正攻法の早め抜け出し2着で権利確保。
ダービージョッキー角田がデビュー時から素質を高く評価。曰くジャンポケ、フジキセキ級と。
確かにスケール感があり、1週前に一番時計と今回初めてとも思える本気仕上げ。真面目に走れればVまで。

11番セイウンワンダー
2歳チャンピオン。年明け緒戦を調整不足で落とし、皐月ではしっかり追って巻き返した。
長く脚を使った前走が内容◎。距離的な問題にメドのたつ競馬。
前走後さらに乗り込み豊富。攻めの強度ではメンバーでも一二。左回りでは新潟2歳Sで圧巻のパフォーマンスがあり元々得意。
福永が力を入れているのも納得で、上位争い必至。

12番リーチザクラウン
スピード満点。ラジオNIKKEIではロジに差されたが、きさらぎ賞では逃げ圧倒。
気分良くいけると止まらない。
皐月賞は行かずに外で引っかかるという最悪の競馬で末をなくした。
攻め過程は順調。こちらもスケール感のある馬で問題は気性。
前走を鑑み、今回は行ききるか。変わらず前&内有利の馬場で残り目も一考。

13番シェ−ンヴァルト
デ杯2歳SをレコードV。朝日杯→共同通信杯とほどほどに差込み、ハイペースとなった皐月賞で見せ場十分の4着。
決め手非凡。ジャンポケ×エリシオで血統的にはもってこいのこのコース。鞍上北村友一は若いがローカルで力をつけ、乗れる騎手になってきた。
ここも展開待ちにはなるが嵌れば上位も。

14番ゴールデンチケット
交流で勝ちあがり毎日杯2着。皐月賞では飛ばしてハイペースを演出、再びダートに使った前走で強い強いスーニを下して交流G2を獲った。
いいスピードと最後まで粘り強い根性を持っている。府中2400は長く、展開的にも厳しくなる今回は見送りが無難。

15番アーリーロブスト
未勝利から3連勝で京成杯をV。弥生賞はそこそこの競馬で、皐月賞は2番手から大きく崩れた。
何か特別な武器を持っているわけではなく、レース振りの上手さで勝ってきている感じ。上手く流れに乗ればそこそこにはこれそうだが、頂点を決めるG1では役不足。

16番トライアンフマーチ
皐月賞2着馬。出遅れて後ろからの競馬になり、4角でも最後方。大外に回した直線では一気に前を交わしきりあっという間に2番手まで差し込んだ。
上がり最速。展開が向いたにせよあそこまでの脚は並みの馬では不可。母キョウエイマーチで高い素質を受け継いでいる。
中間も角居厩舎の超一流馬と併せての豪華稽古。キャリア面からも上積みは必至で、広い府中でポンと出てアッサリまであって驚けない。有力。

17番アイアンルック
強烈な決め脚を使ってデビュー勝ち。メンバーの揃った毎日杯でも同じく鋭い瞬発力をみせた。
NHKマイルは勢いのついたところでの不利で全てがパー。ただ、勝ち馬の流れで、スムーズでも着までだったか。
リーチと併せて抜群の稽古をこなし状態面は自信。距離が少し長い気はするが押さえには。

18番アンライバルト
ブエナビスタ、リーチザクラウンと揃った伝説のデビュー戦をV。2戦目こそ落としたもののその後は3連勝で皐月を制した。
負けたレース以外はほぼ注文のつかない完璧なレースばかり。前走も一瞬の間で抜け出し楽勝だった。
いつ走らなくなってもおかしくない気性は問題だが、前走に引き続いての大外枠ゲットは大きい。
一方の他馬からすると、どうしてでもアンライバルドを馬郡に閉じ込めイヤイヤさせたいところ。負けるとしたら大敗のケースもあるだろう。
スタンド前発走で、乱れることが無ければ決め手で上位は確実。2冠十分!
posted by えいむ at 04:04| 大阪 曇り| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月10日

不定期掲載駄目小説4

「モンテが来ていたらぁぁぁぁ!!」

マイネルキッツが制した天皇賞春からほぼ一週間立つが未だにマサは嘆いている。
オレもモンテクリスエスから行って轟沈。
負けはしたが、スタミナ勝負となった天皇賞、長距離戦らしい消耗戦で見ごたえのあるレースだった。

一転して今週は3歳の若駒によるマイル戦。抜けた馬がおらず例年どおり波乱の予感が。

「セイさん。あの〜、立て替えておいてもらってヨロシイっす?」

スナック「レジネッタ」
繁華街の一角、というよりはすでに住宅街といってもいい場所にある場末のスナック。
一時は景気のいい時もあったらしいが、場所が場所だけに地場の客しかこず、客もほとんどが顔見知りの旦那衆だ。

女のレベルもたいしたもんじゃないが、なによりいいのはここのオムチャーハンは美味い!
パサパサの焼き飯にフワトロの半熟卵が絶妙のコンビネーション。

まるで味の三冠馬やぁぁ

って、そんなことはどうでもいい。
店としても力を入れるところを間違っている気がする。

それにしてもマサの資金力。先週帰ってきたときには南関での勝ち金が相当あったはずだが、土日でいったいいくら使ったのか・・・


支払いを済ませいつものように「マンハッタン」に。
競馬検討だ。
店に入るなりマスターが身を乗り出してきた。

「セイちゃん。裏情報入ったよ」

「裏情報?」
と、これはマサ。

「うん、明日の京都5レース未勝利戦。
2番フライングブラック頭鉄板だよ。前走乗った藤田が絶賛していたらしいから」

「裏情報って、それほどかい?」
正直言ってこの手の話は腐るほどある。騎手、調教師、馬主と、関係者はどうしても贔屓目が入る。
「過去最高のデキ」「負けるわけにはいかない」といっても競馬は水モノ。単勝1倍が飛ぶことなんかも日常茶飯事。
競馬に絶対は無い。

「うん、これは確かな筋からの情報だから」
自信満々のマスター。
確か先週は自信満々にテイエムプリキュアを軸にしてぶっ飛んでいたが。

一通り馬柱を確認したマサが口を開く。

「たしかに、面白いと思います。
今の京都の馬場で前に行ける馬が止まらない展開。前走道悪で絡まれても止まらなかったですから、単騎確実なここは頭ありますね」

「でしょでしょ、皆もこれでマイルカップの資金作っちゃってよ」

一呼吸おき話を振る。
「で、マイルカップだが」

「ブレイクランアウトの取捨が一番の問題だな。強い馬なのは強い馬、ただ、抜けているかというと疑問もある。
今年の牡馬路線は実力伯仲だからな。余裕かましていると足元掬われるような気もするな」

「やっぱりローテが気に入りませんね、ボクは。
ここを叩いてダービーありきでは、と疑ってしまいます。いうてもG1ですからね。ココ勝負の馬に勝負気配としては劣るっすよね」

「ダービー馬が何頭か出ているようにスピードの勝った単純なマイラーでは通用しないだろう。
差して脚を使える馬を買わないとな」

「差し馬というとブレイク、アイアンルック、サンカルロあたりですかね。
フィフスペトルは自在性のタイプでちょっとちゃいますね」

「青いな、マサは」
気持ちいいー。自分の競馬理論を説明しているときが人生で一番楽しいひとときだ。

「見た目の派手さに目を取られすぎてるな。
スローの差しよりハイペースでの差しのほうが内容が上の場合もある。
たとえば、タイガーストーン。ここのとこ勝ちきれてはいないが、厳しい流れで常に最後まで渋太く伸びている。
G1の流れで怖いのはこういう馬だぜ」

「そんな馬いたっけ」
と、マスター。
「それで、セイちゃんの本命は?」

「おれはラインブラッドで行く。
こいつも渋太く脚を使う馬だ。前走長く脚を使っていたし、坂路一番時計と、ココに来ての上昇度が凄い。

あると思います、ってな」


ツッコミは入らなかった。

「確かに人気薄のユーイチはこういうときに突っ込んできたりしますもんね。ボクも思い切って行きますよ」

コーラで喉を潤し続ける。

「このレース、差し馬に人気が集中しすぎていると思うンす。穴を出すなら先行馬。
ブレイク、アイアン、フィフスあたりが仕掛けるまで先行馬はほぼノーマークでしょ。直線入り口まで溜めれれば、今の府中の馬場なら残るっすよ」

「オレは逆に早めに仕掛ける馬がいて厳しくなると思うがな。
大外から人気の差し馬が殺到して、脚を使い切ったところで内から掬われるといった展開を予想している。
対抗もズバリ、タイガーストーンだ」

「いや、府中の直線を考えると人気どころは抑えたままだと思いますよ。そして前が残る。
と、ここまで考えると、ミッキーパンプキン、レッドスパーダあたりなんしょうけど・・・」

バシっ!!!
新聞をカウンターに叩き付け宣言した。

「大逃げ宣言で単騎確実のゲットフルマークスを買います!!」

ぎゃぁぁぁぁ!
思わず天を仰いでしまった。
来るわけねぇ・・・。

ゴトっ!
思わず拭いていたグラスを落とすマスター。

それらを意に介さず熱弁は続く。

「絶好すぎるほど絶好の一枠一番。何が何でもの構えで喧嘩売る馬もいないでしょ。
行ききって溜めても、ここ2走の競馬から勝手に潰れると考えてノーマーク確実。今の絶好馬場で直線までリードがあれば残る可能性があります。
なんっつっても京王杯2歳では直線でひと伸び。フィフスぺトルを押さえきってますからね。
差し馬勢の間隙を縫って伸びてくる馬としては牝馬特有のキレが怖いワンカラット。いづれにいても内の馬要チェックじゃないっすか」

ふうむ・・・思い切った狙い。
さて、そろそろマスターの結論か。

「ボクは普通にブレイクランアウトを買うよ。
フライングブラックの裏情報で資金を爆増させてから単勝一本で。
2号店開こうかな。名前考えとかなきゃ」

ったく、競馬をやるやつはこんなやつばっかりか。皆皮算用ばかり。


ん、まてよ、オレもラインブラッドで当てて、明日こそノゾミちゃんと、んふふふふ。





posted by えいむ at 10:53| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月03日

不定期掲載駄目小説3

マサが消息を絶ってから2週間が過ぎた。

あの日−
2週前日曜日のメインレース皐月賞。オレはロジユニヴァースから撃沈し、マサは2着激走の穴馬トライアンフマーチから行きながら、なおかつ撃沈した・・・と思われる。
夕刻になって競馬回顧をかねて飲みに誘おうと連絡したが携帯が繫がらず、それから今までまったくの音信不通、行方不明状態である。

「セイちゃん、マサくんとはまだ連絡取れないの?」
カフェ「マンハッタン」の店内。マスターが心配そうに聞いてくる。あいかわらず客は少なく、オレ一人だ。

「うーん。いつもは競馬開催になるとケロッとした顔でやってくるもんだが、先週末も姿を見せないとなるとこれは本物だな」

マサが姿を消すのはそうめずらしくはない。競馬で大負けをしたらいつも連絡が取れなくなるもんだが、今回はさすがに長すぎる。

学生のはずだが学校に通っている形跡はまったく見えず、良く現れる奴の行動範囲は、パチ屋(パチンコ屋)、雀荘、ウインズに裏カジノ。
完全にギャンブルジャンキーだ。
しかし、ここ数日はマサの出入りするところすべてで噂を聞かなかった。
と、なると、考えられるのはどこか地方で取っ払いバイトでもしているか、それとも公営競技に遠征しているか。
いづれにしても今日はG1天皇賞春前日。さすがにそろそろ姿を現すはずだとは思うが・・・。

カランコロンカラン。
ほら着た。
カウンターを背に振り返ると、そこに立っていたのは・・・

汚れた作業着に身をつつみながら手には大スポ。やっぱりマサだった。たったの2週間だがかなり日に焼けている。

「セイさん。競馬っすよ、ケ・イ・バ」

いつものように自分でコーラを取り出し席に着く。

「皆心配していたよ」
とこれはマスター。

「で、何してたんだ」

「いゃあ、それがっすね。ちょっとアルバイト行くつもりがカッツリ一週間ドカタしてまして」
「ちょっと待て、計算が合わねぇぞ。それなら先週でバイト終わってるハズじゃないのか?」

「そうなんすよ。実は南関に遠征行ってたんす。ツレが向こうでテキヤやってまして転がり込んで、毎日浦和行ってました」

笑顔で話しているということは戦果は聞かなくてもわかる。

クッ!ウラヤマシイ・・・

「ここに帰ってきたってコトは種できたんだね。さぁ、マサ君も揃ったとこで天皇賞の見解は」

飲んでいたコーラを飲み干したマサが答える。
「まずはセイさんの見解からお聞きしましょうか」

なんか余裕が感じられヤナ感じ。この感じだと6桁は種作ってきてるな。

「今年ははっきり行って弱メンだよな。前哨戦連勝で望むアサクサキングスが一番人気だが、前走道悪で走りすぎな感は否めないな。
四位騎乗の一番人気ってのも気になる。このメンバーなら押し切って当然だが信頼に欠けるかんじ。
かといって他の有力どころもスクリーンヒーロー、アルナスライン、ドリームジャーニーじゃな。荒れる可能性大だ」

「ですよね。普通ならアサクサなんでしょうけど、そう抜けた感じもしませんからね。
同じことはスクリーンヒーロー、アルナスラインにも言えます。
アサクサを除くとみんな、3200で勝ち負けするイメージの馬じゃないすからね。」

「ステイヤーのイメージでいくとヒカルカザブエになるのか。秋山で長丁場はキツイだろうが」
「むしろ不気味なのはジャガーメイルですけど。
香港で世界の一流馬相手に3着、それ以来のレースなのが不安ですが、能力的には底見せていないので気になります。
ただ、狙うならやっぱ大穴っしょ」

皐月で大負けしたのは気持ちよく忘れている。
偉い人の格言曰く、
「ギャンブルで勝とうとするなら、買っても負けてもすぐに忘れること」
なかなか含蓄のある言葉だが、マサはきっちり実行してやがる。

いや、ただ単に都合の悪いことはすぐに忘れるタイプか。

「オレはこれからだ。豊が乗ったモンテクリスエス。
3歳時は身体をもてあまし気味だったが、今年に入って完全に本格化したな。ダイアモンドSの勝ち方なんか見事なものだったぜ。
ステイヤー素質は間違いなくメンバーNO1だろう。
今年はテイエムプリキュア、ホクトスルタンと本格派の逃げ馬も飛ばすはずだしスタミナ志向の展開は確実。ならばこの馬だ」

「さすが、セイさん。ボクもまったく同意見ですわ。言うまでもなく騎手に大きなウエイトの掛かる長距離戦。盾男とまで呼ばれる豊の手腕は馬鹿にできませんもんね」

カウンター向こうではマスターがじっくり話を聞いている。今日は乗ってこない。

「相手が難しいから薄め狙いの総流しと単複のみだ。っってもアサクサ、ジャガー、スクリーンあたりが揃って沈むとは考えられないし、あるとすれば一頭突っ込んでくるわけのわからん馬だろう。
芝の長距離で急上昇のゼンノグッドウッド辺りに色気はあるが」

「ただ、G1で5キロ増ですからね。一週前追いきりは超抜だったすけど。
ボクは相手本線マイネルキッツです。
中距離で反応悪くズブいレースをしていましたがその分距離伸びての持久戦は歓迎でしょう。
母父にサッカーボーイは長距離御用達。実際前走なんかも渋太く詰めていますから。
厳しい展開が確実なんで、こういうタイプの馬が買いでしょ」

「そんな馬、出てたっけ?」
カウンター奥でマスターが呟く。

「まぁ、地味な馬だな。3200まで伸びてどうかとは思うが面白いとは思う」
「モンテ=キッツから3連単マルチで総流しします」

一旦言葉を区切ってから続ける。
「ところでセイさん。データー調べてて気づいたんです。
持久力勝負になった天皇賞春はサンデー系の馬券内突入が非常に低くなるんす。
ちゅうことは瞬発力レースではサンデー、持久力勝負では非サンデーという公式がなりたちますよね。
今回のメンバーで父系母系にサンデーが入っている馬をピックアップするとなんと12頭もいました」

そんなにいるの?わかってはいたことだが、今の日本競馬はサンデーサイレンス一色。その内、血が濃くなりすぎて大変なことになりそうだが・・・
それにしても、マサもなぁ・・・
爛々とした目で持論を語っているが、その情熱と研究心を学業に活かしたほうがよほど為になると思うのだが・・・

「今回はプリキュアの大逃げ確定で持久力レース確実。そこでサンデーの入った馬をバッサリ切り捨てましょう。
すると、残ったのは6頭。
内から、マイネルキッツ、テイエムプリキュア、トウカイトリック、ゼンノグッドウッド、コスモバルク、モンテクリスエスです。
人気どころはズバリ消えましたね。
ボクはこの6頭BOXの3連単も逝かせてもらいます。
どない?マスターも一口?」

「こらこら、普通にそんな馬券ねぇよ。マスターを巻き込むんじゃねぇ」

ずっと黙っていたマスターがようやく何か決めたようだ。
「うん、ボクはテイエムプリキュアから行くよ」

は?????

一瞬目が点になる、オレとマサ。確かに3分5秒は確実に楽しめるとは思うが。

「マスター、、理由は?」

「ほら、今週は豚インフルエンザで大騒動だったでしょ。だから、ほら」
と、大スポの馬柱を指差す。

3枠6番テイエムプリキュア 荻野琢

「荻野琢=荻野豚ってことで。どう?なかなかいんじゃない?」

「ばかっ!荻野琢真の琢とは字が違うっつーの!」

「あ、ちなみに今の「っつーの!」っていうのは花より団子の井上真央ちゃんを意識してみたんだけど」


「そしたらボクはこれで・・・」
席を立ち入り口に向かうマサ。

「あっ、電話だ」
と奥に消えるマスター。


おい、ちょっと待てよ!

うん、今のはキムタクなんだけど。


いや、ちょっと、ホンマに、待ってください。
あれ、マジで・・・あらら
posted by えいむ at 00:35| 大阪 曇り| Comment(0) | TrackBack(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月19日

不定期掲載駄目小説2

「らっしゃい」

土曜日の夕方、カフェ「マンハッタン」に入るなりマスターが擦り寄ってきた。

「聞いたよ、セイちゃん。マイラーズ、獲ったんだって?
明日に向けて幸先よし、だね」

バーのマスター。年は40半ば。競馬歴はそう長くなく、予想もてんでデタラメながらなぜか毎年プラス収支とか。
ウラヤマシイ・・・。
なんでも競馬を始めて僅かに1ヶ月足らず、01年の有馬記念。
マンハッタンカフェ→アメリカンボスの馬券を一点で当て、その配当をこの店の開店資金に当てたらしい。
まぁ、いつ来ても閑古鳥の店で、商売として成り立っているかは甚だ疑問だが。

カウンターの右端に座りマスターに渡されたオシボリで顔を拭う。

「まぁな、マスターはどうだったの?」
「私はてんで駄目。ライブコンサートから撃沈。
いい名前だと思ったンですけどねぇ。
セイちゃんはいつもの、だよね」

カランコロンカラン。
らっしゃい、とマスター。
マサだ。

「毎度、セイさんおめでとうございます。東西両メイン的中っすね。
中山はボクも乗らせてもらったンすけど、つい欲が出て3連単買って外しました。
はぁぁぁ、死にたい」
「おいおい、メインは明日だぜ、あんまり突っ込むとパンクするぞ」
「大丈夫っす。皐月は完全に見えました。100万馬券的中させます」

正気か・・・。人間負けを重ねると取り戻そうとしてドンドン無謀な賭けに出る。
冷静に考えればケンのレースに手を出してみたり、無茶な高配当を狙ってみたり。
そして落ちていく。限りなく・・・。
マサも俺も何とか瀬戸口、いや、瀬戸際で踏ん張っているからこそ未だに博打を打ち続けられている。

「いくらなんでも100万は出ねーだろ。3強3強とマスコミは煽っているが、俺も3強で決まるとは思っていねぇ。
ただ、ロジだけは別格だ、この馬が絡んだらまず100万はつかねぇぜ」

入りたてのアメリカンを啜りながら、したり顔をして解説する。

「4戦全勝。当面の相手リーチザクラウンを子供扱いしたラジオnikkeiからもこの馬の強さがわかる。弥生賞は相手が弱すぎて逃げる形になったがここはリーチマークの番手だろう。自在の競馬ができる点が魅力だし、中山向きの力強さがある。
無事なら3冠まであっていいな」
「うーん、ボクも3強と呼ばれている中ではロジが一番死角が少ないと思います」
「だな」

「あれ、皆は豊さんの馬や岩田君の馬は低く見ているの?」
カウンターの向こうでグラスを拭きながら話しに入ってくるマスター。

「いや、決して軽視してはいないよ。ただ、リーチザクラウンは前に行きたがる気性と増えない身体が、アンライバルドはこの血統特有の気の悪さが気になるな」
「ボクもそう思います。デビュー時に520キロで走っていたリーチが前走では500キロ。木曜測定の場体重で508キロですが、輸送を考えるとやはり今回も500キロ前後でしょ。今は素質で走っているだけで完成はまだ先じゃないっすか」
「加えて大外枠。負けたときの敗因が今から予想できるぜ。
{前に壁を作ることができなかった。力負けじゃない}
ってな」
「ふーん、馬体重まではチェックしていなかったなぁ。じゃあリーチは危険っと」

マサが冷蔵庫からコーラを取り出してきた。無論ペプシだ。

ごきゅごきゅ言わせながら続ける
「アンライバルドは力は認めているんです。でも、このタイプはどこかで駄目になってしまうような気がしてならないんす。
ボーンキング、メガトンカフェ、そしてヴィクトリー。
超満員のパドック、スタンド前発走でテンションが上がる可能性もありますし」

「そうかなぁ、私はこれが本命なんだけど」
マスターが自信なさげな表情で呟く。

「それぞれいっぱしの馬だが、3強3強と煽られて抜けた人気になっている今回はこの3頭のBOXなんてまったく妙味が無いといえるな」
「そこで、ボクの出番なんです」

新聞を手に熱を帯び始めたマサが続ける。

「セイさんはロジは堅いといいましたが、ボクはこれも蹴飛ばします。
ゴチャついて平等な競馬になりにくい中山2000でフルゲート。圧倒的人気を背負って最内一番枠に入る横山典ちゃん。なにかやらかしてしまいそうな予感がプンプンしません?
久々のクラシック有力馬。それも3冠も、というほどの馬に乗ってノリちゃんのプレッシャーは相当。ゲートでボコんと出遅れ、場内から10万人の悲鳴」

唯一の不安点はスタートが決まらなかった時。前に行きたい馬が外から被せに被せるのは必至。内で包まれてしまうと勝負ところで動けない可能性はある。それでも。

「ノリちゃんのキャラだけにそれはありそうで怖いな。ただ、それもスローになったらの話だ。今回はハイペース必至だし馬群はバラけるだろ。どこからでも行けると思うしやはりこの馬で頭は鉄板だと思うぜ」
「青い、青いなセイさんは。それで大枚つぎ込んで今までいくらやられてるんでしたっけ?」

くっっ。痛いところを突いてくる。
答えたくない。

「ま、まああれだ、そう。マサは何からいくんだ?」
「荒れる皐月賞は大抵、軽視された若葉組が絡むンです。古くはサニーブライアンからノーリーズン、シックスセンス、ヴィクトリー。みな若葉組です。
ボクの本命はトライアンフマーチ。
お母さんのキョウエイマーチは強い馬でした。強力先行で桜花賞を圧勝したときはシビれたなぁ」

うっとりとしながらマサが続ける。さながら独演会だ。
「太め残しのデビュー戦から一戦ごとに上昇しています。力強い走りはお母さん譲りでしょう。
ぱっと見はスピード馬が強いように見える皐月賞ですけど、3歳の春に中山2000でG1ペース。勝ちきるにはスタミナ、持久力の裏づけが必要っス。
ダンシングブレーヴにスペシャルウィークっスよ。いかにもなタイプッス」

「うん、オレも面白いと思うぜ。それと、ナカヤマフェスタだな。
前走は道中で落馬の影響が大きかった。事実上は3連勝。地味だが強いぞこの馬は」

「黙ってボクの話を聞いていて下さい。
相手も若葉組のベストメンバー。
今回と同コースの寒竹賞勝ちが弾けるような末脚で圧巻でした。ペースが全然違うんですけど、ロジの弥生賞2分03秒5に比べるまでもなく2分00秒7はいかにも速い。
前走で◎馬を負かしていますし買わないわけには。
嫌いなタイプではあるんですが最近乗れている四位も魅力っす」

一呼吸置いて宣言した。
「セイさんがなんと言おうがボクはこの2頭から3連単マルチで総流しします」

ぎゃあ!すごい買い方。でも絶対に当たらないと思う。

「大きく出たな。まぁ頑張ってくれ。
オレはロジ頭で薄め狙いの3連単だ。相手はリーチ、アンライの人気両馬を蹴飛ばした残り前頭15頭だ。
ナカヤマ、トライアンフの他では大穴に期待してゴールデンチケット、イグゼキュティヴあたりに期待だな」
「ゴールデンは確か祖母スキーパラダイスの良血馬なんすよね。去年に続いて森−川田コンビは気になるッス。
イグゼも復調していたら面白そうですけど・・・」
「前走は完全に調整失敗だ。まさかの20キロ増だからな」
「馬としてはアントニオバローズなんてメッチャ好きなんですけど・・・」
「武田先生がやらかしたからなぁ」

出張申請を忘れたお陰で中山に直接入れず、一度美浦に滞在させてからの当日輸送になった件だ。

「ほんとに何考えてるんスかね。大一番を前にして。
ボクが馬主なら全頭引き上げますよ。

カァァァァツ!!!

です」

アツくなるマサ。
マスターが軽く笑っている。

「ハ行で取り消し明けに加えこの失態だからな、まず厳しいとは思うが」
「それでも、角田っすからね。なんかやらかしそうで。
新馬の頃からフジキセキ、ジャンポケ級と吹いてましたもんね」

まともに使えていたら有力馬の一角を占めていてもおかしくない素質馬だ。

「前走も、勝っていながらまだまだこんなもんじゃないと言っていたな」
「将来的に面白そうッス。ダービーで買おうかな」

ところで、としばらく黙っていたマスター。
「2歳王者のセイウンワンダーの見解はどうなの?」

「ボクは消しッス」
即答するのはマサ。

「休み明けにしても前走負けすぎ。距離も長い気がします。何より岩田に捨てられているわけですし」
「セイちゃんは?」
「オレはあると思う。追いきりの気配が抜群だった。切れるというよりパワータイプの末脚で勝負のタイプだけに中山はいいだろう」

じゃあ私は、とマスター。
「アンライバルドからロジに乗り換えて・・・
ノリだけに乗りかえってね」

・・・・・。

「いや、失礼。
ロジとセイウンワンダーの馬連一点で行くことにしましょう」

「結論が出たな。マスターごっそさん」

500円硬貨をカウンターに置き立ち上がる。

「じゃ、マスター、ボクもこれで」

マサも倣う。

「セイさん、また。皐月獲ったらご馳走しますよ。
外れたら一週間死んでます」

二人は一緒に店を出て、そして別々の帰途に着く。
いや、マサはともかくオレにはいくところがある。

もちろん・・・
posted by えいむ at 12:05| 大阪 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月18日

不定期掲載駄目小説1

当たらない。
記録的な暖冬が過ぎ、あっという間に桜が咲き、そして散っていった。流れる時の早さは年とともに加速していく。

それにしても・・・である。
もちろん馬の話だ。
クラシック第一弾はブエナビスタが圧倒的な力の差を見せ付けての勝利。ブエナビスタを含めた6頭BOX3連複で勝負していたが獲って大マイナス。
そしてこの週の的中はこのレースだけだった。

「セイさん、新聞もう買いました?」

まだ学生のはずだが競馬知識だけはやけに豊富なマサだ。
地元の飲み屋の競馬談義で意気投合し、付き合い始めてから3年になる。
好きな馬はサイレンススズカ。この世代のアンちゃんに人気の高い一頭だ。
同じ逃げ馬でも俺なんかはメジロパーマーやツインターボなどにより愛着が持てるのだが。

「あぁ、俺はまだだ」
「と、思って買っておいたっすよ」

嬉しそうな顔で大スポ(大阪スポーツ)を差し出す。

「先週からカラーになりましたよね、この情報量で130円は安すぎでしょ、コストパフォーマンス抜群ですやん」
「まぁな、専門誌が売り上げに苦労するのもわかるわな、去年は老舗の「馬」までもが廃刊になったもんな」
「今は専門誌なんか読んでんのおっさんしかいませんやん」

確かにそうなのだ。今の競馬を支える大多数のライトファンは調教時計の読み方もわかっていない。
そういう意味では必要不可欠な調教情報の載る専門誌より、派手なカラーでわかりやすく狙い馬を乗せているスポーツ紙のほうが選ばれやすいのであろう。

「それで。セイさんの明日の狙い馬は?」

「まずはマイラーズだろう。10頭の少頭数になったがメンバーが揃って面白いレースだよなぁ」
「たしかに。こんな面子なら頭数少なくてもアツイっすよね」
「ここはスーパーホーネットでいいだろ。
 G1では善戦どまりでもG23クラスなら圧勝だからな。ここもスコンと抜けるんじゃねえか」
「ボクはヒカルオオゾラから行きたいっすね。ハンデ頭で圧勝の前走、半端じゃなかったっすよ」
「まぁ、底を見せてない点は魅力だわな。で、相手だが、俺はあまりにもタマモサポートが人気落ちしていて面白いと思う。」
「そうなんっすよ!!!」

喜色満面のマサ。どうやら同じ意見らしい。

「キャピタルS、金杯と圧巻の競馬でした。完全に本格化でしょう。前走は道悪で前崩れのレース。金杯の強さならここで互角に走ってもおかしくないすよね」
「そうだな、紐に加えておきたい一頭だな。ただ、俺は本線スーパーホーネットの単だ、最近は流れが悪いからな」
「ボクはヒカルとタマモで流します」

高め高めと呟きながら新聞を捲るマサ。ちゃっかり赤ペンでマークしてやがる。
で、次なんですがと促してきた。
紙面は中山11R中山グランドジャンプに移っている。

「ボクは障害が苦手でして・・・。何が来そうです?」
「ここはスプリングゲントで鉄板じゃねえか。初入障から6連勝は伊達じゃない。飛越センス抜群だ。長期休養を叩きながら当初からのここ目標だろう。
 前走のクビ差は勝ち同然。まともならマルカラスカル、メルシーエイタイムあたりと好勝負してたはずだ。これを軸に相手3本。キングジョイ、テイエムエース、そして豪からの遠征ジノラッドだ。」
「ふーん、セイさんがそこまで言うなら少し乗ってみます」
新聞に目を落としながら軽く答える。

少しかよ。
つったく、なついてきやがるわりには年上を立てることを知らねぇガキだ。

「それで・・・。難しいレースなんですが狙ってみたい馬がいまして。阪神8レースです」

マサに促されページを捲る。
白鷺特別。4歳上1000万条件18頭立て、芝の2200。前走で馬券対象になっている馬
がわずかに3頭。難解なレースだ。

「9番のアグネスヨジゲンを狙いたいんす。
アグネスタキオンにサイコーキララ、浜田厩舎所属でデビュー当初はクラシック有望株。気性の悪さが大成を妨げていますが決して能力の低い馬じゃないっす。
Bコースで77秒から36,7の11,5。この仕上がりでこのメンバーなら狙ってみたくなるっしょ」
「俺は、1枠ヴェルトマイスターからだな。伊藤雄二の娘婿笹田和秀厩舎の管理馬。俺ら世代には伊藤雄信者は多いぜ。俺も柄にもなく伊藤雄二本は全部持ってるからな。
その雄センセの目をかける笹田に藤田の騎乗。前走では稼がせて貰ったな。
能力の高い馬だしハンデ戦のココは買いだ」

「へぇ、セイさんでも本とか読むんですねぇ」

心底意外そうな顔をするマサ。
どついたろうか!


ん、そろそろ夜のパトロールに行かないといけない時間だ。

「わりぃ、マサ。そろそろ勘弁してくれ、最後にもう一頭穴馬だ。
阪神9レースの11番エーソングフォー。前走で脚を使って復調気配が見えた。そろそろ一発あるじょ」

ぐぉ!噛んでもうた!
取り急ぎこの場を切り上げよう。

「じゃあな、また明日連絡するわ」

マサのセイさん、またノゾミちゃんですか。という声を聞きつつ俺は足早にあるところへ向かった。

posted by えいむ at 11:41| 大阪 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月22日

競馬予想2/22

東京11RフェブラリーS(GT)

◎12番エスポワールシチー

強い強い7歳世代。ここもカネヒキリ、ヴァーミリアンの両雄が大きく立ちはだかるが、そろそろ世代交代があってもいいか。
明け4歳エスポワールシチーを狙ってみる。

ダート転向後4連勝がいずれもワンサイド。ひとことでいってスピードが違う。3走前のこの舞台府中1600で出した時計は1分35秒3で、これは昨年のこのレースでのヴァーミリアンの勝ち時計と同一。
時計だけで単純比較はできないにしても並みの馬の出せる数字でないのは確か。
ひと息入った前走は完全マークで最後に捉えられたが力負けの印象ではなかった。

今回ダイワスカーレットが取り消して単騎逃げが濃厚。もちろん強力な先行勢が揃い楽ではないが、戦前にハイペースが予想されるレースは皆がけん制し、案外落ち着いてしまうケースが。
カネヒキリ、ヴァーミリアンの2頭は速い馬を行かせて好位から中団の待機、府中の直線を考えると他馬もそう早く仕掛けにくいはず。
行き切ることで活路アリ。この辺の徹底は仕事人佐藤哲三騎手のオハコ。3〜4角で無理なく引き離し、直線向いてセーフティーリードがあれば粘りこみ十分。

相手はカネヒキリ、ヴァーミリアンは外せないものの、若く勢いのあるカジノドライヴ、フェラーリピサあたりの頑張りに期待したい。
大穴は一か八かの横山典のビクトリーテツニー。

エスポワールシチーの単複。馬連総流し。
posted by えいむ at 12:03| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月21日

競馬予想2/21

京都7R3歳500万下

◎3番スマートン

道営でデビューし緒戦を圧勝。その後南関東に転厩、地方ナンバーワントレーナーの川島正行厩舎に所属し、4→3→3着。
レベルの高い南関東のトップクラスで上位争いの能力は中央でも500万なら即通用レベル。
オープンの芝を叩いて12着の大敗も、これが絶好の目くらましに。自己条件のダートなら順当に勝負に。

単複で。


東京11RクイーンC(GV)

◎11番ディアジーナ
○12番ミクロコスモス
▲9番ダノンベルベール

阪神JFのビエナビスタ1強の牝馬路線。ブエナビスタに負けた2頭だがこのメンバーなら断然上位。2頭のマッチレースもありうるが、狙いたいのは別の馬。
伏兵のディアジーナを狙う。
豊富なキャリアを持ち、使うたびに力をつけてきている。3走前にダノンベルベールとコンマ2秒差の競馬。道悪になった前走では番手から突き放す強い競馬だった。
ビショップボブの肌にメジロマックイーンという古い配合だが、雑草血統らしい渋太い走りを見せる。
力のかかる今の府中馬場への適性はキレを活かしたいミクロ、ダノンより上。
人気的な妙味も大きく本命に期待する。

馬券は馬連、ワイドで。ミクロコスモス、ダノンベルベールの2頭が大本線。馬連総流しも薄く買う。
posted by えいむ at 12:39| 大阪 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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